仕事と介護の両立支援に向けた実務的な支援ツールの素案が示されました(2025/6/9)
6月5日、第3回令和6年育児・介護休業法改正を踏まえた実務的な介護両立支援の具体化に関する研究会が開催され、「企業による社員の仕事と介護の両立支援に向けた実務的な支援ツール たたき台(案)」が示されました。
本研究会では、令和6年育児・介護休業法改正で設けられた仕事と介護の両立支援の両立支援制度等に関する個別周知・意向確認等について、効果的な制度運用を促す観点から、標準的な仕様や取扱いをわかりやすく示すためのツール等の作成を進めており、今般示されたのは、そのたたき台(案)です。
次のような構成となっています。
Ⅰ 企業が仕事と介護の両立支援に取り組む意義 企業が仕事と介護の「両立支援」に取り組む際のポイント
Ⅱ 企業が行う取組みごとのポイント
Ⅲ 具体的対応
1 介護両立支援制度等を取得しやすい雇用環境の整備の措置
(1)研修の実施の場合
(2)相談窓口の設置の場合
(3)自社の介護両立支援制度等の利用事例の収集・提供の場合
(4)介護両立支援制度等の利用促進に関する方針の周知の場合
2 介護に直面する前の早い段階での介護両立支援制度等に関する情報提供
3 介護に直面した旨の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認
Ⅳ 令和6年改正育児・介護休業法のポイント
1 改正の趣旨:介護離職防止のための取組強化
2 改正の概要
Ⅴ コラム
1 中小企業事業主のみなさまへの支援策
2 障害児・者や医療的ケア児・者に対する対応について
Ⅵ 参考資料編
上記Ⅲでは、次の3ステップの場面において措置を講じる場合の「To Do(対応すべきこと)」「より効果的な取組のために」「利用可能な様式等」が示されています。
STEP1 前もって実施しておくべきこと
STEP2 社員が40歳になったら
STEP3 社員から家族介護に直面したと言われたら
≪ 「経済財政運営と改革の基本方針2025(原案)」が示されました | 「遺族厚生年金の見直しに対して寄せられている指摘への考え方」が公表されています ≫