令和7年度厚生労働省所管予算概算要求に関する資料が公表されました(1)(2024/9/2)
8月30日、令和7年度厚生労働省所管予算概算要求に関する資料が公表されました。
ここでは、令和7年度の主要施策として掲げられた下記Ⅱの内容を紹介したうえで、9月3日分にて助成金・補助金に関する主な内容を取り上げることとします。
【令和7年度の主要施策】
Ⅰ 全世代型社会保障の実現に向けた保健・医療・介護の構築
Ⅱ 持続的・構造的な賃上げに向けた三位一体の労働市場改革の推進と多様な人材の活躍促進
Ⅲ 一人一人が生きがいや役割を持つ包摂的な社会の実現
上記Ⅱの内訳は次の主要項目となっており、令和6年度概算要求と比較すると新規事業の数は14から11へと減少しています(( )内は令和6年度当初予算額。(新)は新規事業)。
【持続的・構造的な賃上げに向けた三位一体の労働市場改革の推進と多様な人材の活躍促進】
●最低賃金・賃金の引上げに向けた支援、非正規雇用労働者への支援等
・最低賃金・賃金の引上げに向けた支援、非正規雇用労働者への支援等 366億円(333億円)
・(新)生活衛生関係営業物価高騰等対応支援事業 3.9億円(-億円)
・(新)生活衛生関係営業経営支援事業 2.6億円(-億円)
●リ・スキリング、ジョブ型人事(職務給)の導入、労働移動の円滑化
・リ・スキリングによる能力向上支援、個々の企業の実態に応じたジョブ型人事の導入、成長分野等への労働移動の円滑化 1,695億円(1,633億円)
・(新)教育訓練休暇給付金の創設 79億円(-億円)
・(新)教育訓練期間中の生活を支えるための融資制度の創設 5.1億円(-億円)
・(新)スキルの向上を処遇に結び付けていく環境整備に向けた調査研究事業 5,200万円(-円)
・(新)労働市場情報の見える化の促進に向けた広報事業(仮称) 4,100万円(-円)
●人材確保の支援の推進
・人材確保の支援 425億円(424億円)
・障害者や高齢者等、多様な人材の活躍促進等 1,920億円(2,044億円)
・仕事と育児・介護の両立支援、多様な働き方の実現に向けた環境整備、ワーク・ライフ・バランスの促進 1,415億円(301億円)
・ハラスメント防止対策、安心安全な職場環境の実現 67億円(66億円)
・フリーランスの就業環境の整備 3.3億円(2.1億円)
・女性の活躍促進 49億円(48億円)
・(新)シルバー人材センター契約見直しに係る説明対応事業 7.3億円(-円)
・(新)シルバー会員就業支援事業 7.0億円(-円)
・(新)若年無業者等に対する心理的相談の充実のための体制強化 9.6億円(-円)
・(新)共働き・共育て推進のための給付の創設 939億円(-億円)
・(新)フリーランスの就業環境整備事業について 9,300万円(-円)