全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)の素案が示されました(2023/12/8)
12月5日、令和5年第16回経済財政諮問会議が開催され、全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)の素案が示されました。
本案は、「こども未来戦略方針」(令和5年6月13日)において定めた「こども・子育て支援加速化プラン」を支える安定的な財源確保の方策の一つとして取り組むこととされた2028年度までの徹底的な歳出改革等の具体的な改革工程を取りまとめたものです。
次の3つのテーマについてまとめられています。
●働き方に中立的な社会保障制度等の構築
●医療・介護制度等の改革
●「地域共生社会」の実現
このうち、「働き方に中立的な社会保障制度等の構築」については、次の3段階に分けられており、取組内容としては次のものが示されています。
●来年度(2024年度)に実施する取組み
→ 労働市場や雇用の在り方の見直し
・「同一労働同一賃金ガイドライン」等の必要な見直しの検討
・「多様な正社員」の拡充に向けた取組み
・非正規雇用労働者の待遇改善に係る取組状況に関する企業の取組みの促進
・経験者採用(中途採用)に関する企業の取組みの促進
・三位一体の労働市場改革の推進
・成長意欲のある中堅・中小企業のグループ化に向けた支援
●2028年度までに実施について検討する取組み
→ 勤労者皆保険の実現に向けた取組み
・短時間労働者への被用者保険の適用に関する企業規模要件の撤廃
・常時5人以上を使用する個人事業所の非適用業種の解消
・週所定労働時間20時間未満の労働者、常時5人未満を使用する個人事業所への被用者保険の適用拡大
・フリーランス・ギグワーカーの社会保険の適用の在り方の整理
・年収の壁に対する取組み
●2040年頃を見据えた、中長期的な課題に対して必要となる取組み
→ フリーランス・ギグワーカーの社会保険適用の在り方も含めた勤労者皆保険の構築など、働き方に中立的な社会保険制度の在り方の検討
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