お知らせ

「就活ハラスメント防止対策企業事例集」が公表されています(2023/3/15)

3月7日、厚生労働省は、「就活ハラスメント防止対策企業事例集」を公表しました。

就活ハラスメントについては、労働施策総合推進法および男女雇用機会均等法に基づく指針において、次のような防止措置に取り組むことが望ましいとされています。

・雇用管理上の措置として、職場におけるハラスメントを行ってはならない旨の方針の明確化等を行う際に、就職活動中の学生等に対するハラスメントについても同様の方針を示すことが望ましい
・就職活動中の学生等から職場におけるハラスメントに類すると考えられる相談があった場合に、その内容を踏まえて、必要に応じて適切な対応を行うように努めることが望ましい

今般の事例集は、上記を踏まえて取り組んでいる企業の先進事例をとりまとめたもので、次の3つの共通項があるとされています。

1 「公正な採用選考」に基づいた面接実施
 → 厚生労働省が示す「公正な採用選考の基本」で採用選考時に配慮すべき事項としている(1)本人に責任のない事項の把握、(2)本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握や(3)身元調査等を含む採用選考を実施することは、就職差別につながるおそれがあるとして注意喚起や研修を実施

2 リクルーターの行動指針やマニュアル策定
 → OB・OG訪問や面談時における留意事項をまとめた行動指針やマニュアル、ガイドブックを策定して採用担当者やリクルーターに配布

3 応募者の個人情報の限定利用
 → 面接官に対し、エントリーシートに記載された学生の個人情報の一部を非公開にするなどして、そもそも就活ハラスメントが発生しない状況をつくる

資料集では、事例企業が作成した研修資料等も一部紹介されています。