建設キャリアアップシステムの活用・普及策、社会保険加入対策等に関する協議が行われました(2021/6/25)
6月16日、第6回建設業社会保険推進・処遇改善連絡協議会が開催され、建設キャリアアップシステム(以下、「CCUS」という)の活用・普及策、社会保険加入対策等に関する協議が行われました。
資料によれば、令和3年5月時点のCCUSの登録数は、次のとおりです。
事業者:約11.2万(一人親方を除くと約8.3万事業者)
技能者:約57.1万
さらに、今後は主に次のような取組みを進めるとされています。
●令和5年度からの建退共のCCUS活用への完全移行
→ 電子申請方式の導入に伴い、掛金充当のために事業者が各工事現場においてCCUSの現場登録、カードリーダー設置等を行い、掛金充当実績と就業履歴の蓄積状況を照合、発注者による確認を通じて、建退共との連携による現場利用を促進
●社会保険加入確認のCCUS活用の原則化
→ 令和2年10月からのガイドライン改訂による作業員名簿の作成等の義務化に伴い、労働者の現場入場時の社保加入確認においても活用を原則化(CCUSを使用せず加入確認を行う場合、元請企業は下請企業に対し、社保加入を証する関係資料のコピー(電子データ可)を提示させるなど、情報の真正性の確保に向けた措置を講ずること)
●CCUSのレベルに応じた賃金支払いの実現に向けた仕組みの検討
→ 専門工事業団体等におけるレベル別の賃金目安の設定、標準見積書改定WGによる標準見積書改訂の検討(今年度中目途実施予定)
●専門工事企業の施工能力見える化の本格実施(令和3年4月~)
→ 今年度中を目途に施策とりまとめ・能力評価制度ガイドラインの改訂を行うとともに、来年度から全ての技能者が能力評価を行える環境を実現する
●マイナンバーカード・マイナポータルとの連携
→ CCUS登録と安全衛生資格等の資格証の携行義務を一体化(令和4~5年度)
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